わかりやすくおもしろく?
ずっと授業で苦戦しています。
こちらとしては十分に意を尽したつもりでも、
よく理解できないと感じる学生が少なからずいるようです。
これ以上因数分解できないほどに砕いても、
相手にちゃんと伝わらない、ということは厳然としてあります。
それは、説明の仕方云々の問題ではなく、
相手にそれを受けとめる準備ができていないということでしょう。
そのことに落胆することが近年ますます増えてきました。
そして、卒論で中国古典を選ぶ人は奇特な人となりました(今年はゼロ)。
振り返ってみれば、もう二十年以上も前からその傾向はありました。
とはいえ、まだ若くて元気だったためか、
「わかりやすいこととおもしろいこととは別だ」と言ったりもしている。
ほとんど世間にケンカを売っているようなものです。
この前のめりがよろしくないのでしょうね。
そうはいっても、自分で本当に面白いと思えなければ、
やっぱり“わかりやすくおもしろく”講義することはできないし。
憮然(しょんぼり)とする日々です。
それではまた。
2019年7月1日