自己満足とは別のもの
こんばんは。
ここに書いていることは、基本、自分の日々の研究上の気づきです(何もない日もある)。
けれども、それは自己満足とは別のものです。
むしろ、自己満足から脱したくて書いていると言ってもよいくらい。
書くということは、否応なく、自身を客体化する知力を鍛えあげてくれます。
ですから、自分個人の考察を書いてはいますが、閉じているわけではなくて、
これはいつかきっと誰かのもとには届くだろうと信じているのです。
ですが、それとは別に、啓蒙というものの必要性を近年とみに感じます。
この分野が絶滅危惧種のような状態にあると自覚しているから。
(中国古典的教養が日本から失われていくことはたいへんな損失です。)
だから、多くの人に中国古典の面白さを伝導できる人はすばらしいと思います。
他方、本当は、皆が協力し合ってそれをやるべきなのではないか、
そういう状態まで来ているのではないか、とも思います。
(もちろん、そうした入門書が皆無というわけではありませんが。)
ただ、自分は定説を過不足なく伝えるということがとても下手です。
だから、せめて、この不器用な有り様を見ていただいて、
こんなに右往左往しながら考えていくのか、
全然計画どおりなんかじゃないんだな、
それでも、なんだか楽しそうだな、
と思ってもらえれば、と思っています。
2020年8月11日