夢中から帰還すると

こんばんは。

昨日半日思う存分ぼんやりして、
今日は半分お仕事モードに戻ろうとしたところで、
失念していたことが山のようにあるのに気づいて青ざめました。
もし気づいていなければと思うとさらにぞっとしました。

自分も最近、めきめき老人力がついてきた、と言いたいところですが、
ちょっと今そういう気持ちになれません。
二十何年か前に赤瀬川原平の『老人力』(筑摩書房、1998年)を読んだときは、
大爆笑して、いつか自分もこのセリフを言おうと心に期したのですが。

自分のうっかり失念がもとで、
何かが滞ったり、人様にご迷惑をお掛けしたりしたことが申し訳ないから、
ということももちろんあるのですが(それが一番の理由ですが)、
何か、世の中全体がそういう気分でないようにも感じます。

自分の落ち度については心底反省しています。

それとは別に、世の中に「老人力」という言葉が復活すればいいなとも思います。
一点集中して周りが見えなくなるようなことのないよう、私も自戒します。

そういえば、赤瀬川原平の本の中に(どの本だったか忘れましたが)、
新しい星は、ぼーっと、見るともなく見ていると視界の端の方にひっかかる、
というようなことが書かれていたのを思い出しました。

2020年9月21日