「功」とは何か。

こんばんは。

今日は半日かけて、大学院の時間割を組みました。
くたびれましたが、それでも、何とも安らかな喜びに浸っています。
帰宅時に目に入った夜桜がきれいでした。

これが昔の人が言う「功」なのかもしれない、と、ふと思いました。

古人は、死後にも人々の記憶に残ることとして、三つの「不朽」を挙げました。
一つ目は「徳」、二つ目が「功」、三つ目が「言」。

このうち、「功」には、今ひとつ腑に落ちないものを感じていたのですが、
それは、これを利己的な功名心と見ていたからです。

そうではなくて、人のために働きを為すことが、自身にとっても喜びである、
そんなイメージで「功」を捉えるならば、納得できます。

思えば、「徳」も「言」も、周りの人がいてこそ存在意義をもつものです。
つくづく、儒学は人間社会を基礎に据える思想だと感じます。

時にはそれが少々鬱陶しくもなったりしますが、
人々がいて、あくまでもその中で自分は生きていくのだという覚悟は、
一見、平凡で面白みに欠けるようではあるけれど、実は奥行きのあるものだと思います。

2021年3月26日