オンライン学会のよさ

おはようございます。

先週末、オンラインで開催された九州中国学会大会に参加しました。
これがとてもよかったので感想を記しておきます。

この学会の大会は、昨年度もオンライン開催でしたが、
発表に対する質疑応答は、文字の書き込みによって行われました。

今年は、リアルタイムの発表と質疑応答で、まずこれが予想外によかった。
やはり、時間的な制約の中でやり取りされる言葉には力があります。

他方、昨年度のように文字で記された質疑応答は、
内容に濃い密度があり、特にその分野の研究者には有益だっただろうと思います。

もし可能ならば、
リアルタイムの質疑応答を設けながら、
その後しばらくは質疑応答コーナーへの書き込み閲覧を開放する、
という複合的な開催方法が実現できれば最高だなあと思った次第です。

更に、リアルタイムの発表に先立って、
一定期間、発表資料の提示があればなおよかったと思います。
(一部の発表ではこれが為されたようですが、私にはよくわからなかった。)

以上は、もとより恩恵を受けるだけの者のわがままな感想ですが、
提案をすることは、設定や運営をしてくださった方々への感謝の表明でもある、
と私は思っています。

大会の最後に、新谷会長が名残惜しいとおっしゃったこと、同感でした。

ところで、オンライン学会には、リアルな対面式の学会にはない気安さがあります。
それは、発表者の話にまっすぐ向き合っているという実感からくるものです。
リアルな学会では、顔見知りの方々にご挨拶したり、そのタイミングが合わなくて疲れたり、
あるいは、知らない人たちばかりの中で所在なく過ごしたり、がつきものですが、
オンライン学会にはこれがありません。
ここから始まるリアルでフラットな学術交流があってもよい、
(そのためには、会員相互が自由に連絡を取り合える基盤が必要です)
それを後押ししてくれる側面を、オンライン学会は持っていると思いました。

2021年5月17日