プロ意識

先日来、研究室の端末の具合が悪く、

これまで普通に使ってきたChinese writerが、
ある日突然、Microsoftの中文入力システムに切り替わっていた。
だから、端末の中に残っているChinese writerをアンインストールして、
言語のオプションとしてMicrosoft Pinyinを正式にダウンロードしようとしたら、
「基本の入力」からして「インストールで問題が発生」と示される、という状態。

現状でもちょっとした入力はできるのですが、
Chinese writerとMicrosoft Pinyinでは入力の操作がかなり違うこともあって、
今とりあえず動いているシステムだが、実は重大な不具合を抱えているのではないか、
それに「問題が発生」を放置しておくのは気持ちが悪い、ということで、

先週末、そして昨日と、学内の専門の方に見ていただきました。

結論としては、「インストールで問題が発生」は解消されなかったのですが、
私としてはとてもありがたく、また、心底打たれました。

なぜこのようなことが発生したのか、
どのような検討が為され、どのような作業が試みられたのか、
詳しく、丁寧に説明してくださったからです。

私にはその内容のすべてを正確に理解することはできなかった。
けれど、そのお話しぶりから、内容の輪郭はおぼろげながら把握できました。

プロフェッショナルを目の当たりにしたと思いました。

振り返って自分はどうなのか。

たとえば、学生たちを相手に授業をするとき、
私は時々、こんな込み入った話をして申し訳ない、と思ってしまいます。
また、学会や研究会などで発言するとき、余計なところに気を使ったりすることもあります。

礼節さえわきまえていれば、本当はプロ意識を全開にしてもよいはずだし、
そうすることは、相手に対する敬意でもあるはずです。

のびのびとそれが全開にできるよう、自分はもっと研鑽をつみたいと思いました。

それではまた。

2020年3月3日