小休止
今日、「盤石篇」(05-37)の訳注に入りました。
まずは押韻調べからです。
この作品は、すでに本文と訓み下しはノートに書いてあって、
語釈と、それに基づく通釈がこれからの作業です。
そのページに“2017年12月15日~”と書いてあって、意表を突かれました。
これは「曹植作品訳注稿」を始めたのより1年半ほど前の日付です。
その少し前には「浮萍篇」の本文・訓み下しが書いてあって、
“2017年9月4日~”と記した下に、“2024年5月22日~”と重ねてあります。
「浮萍篇」は、閨怨詩に兄への思いが重ねられているもので、
(たとえばこちらをご参照ください。)
昨年、詳しい語釈を付けていって、やっとそのことに気が付きました。
多くの先行研究がそう解釈していても、本当に納得するには語釈が不可欠でした。
やっぱり文学研究には時間がかかります。
そして、時を経て見方が変わる作品も少なくありません。
曹植の全ての作品を読み通してはじめて分かることもあるだろうと思います。
それを遠くに見ながら、今はまず、詩歌編の完成を目指します。
2025年10月23日