雷に打たれた。
昨日は一日、教免更新講習でしたが、
受講された先生方の中に、次のような内容のことを書かれた方がいらっしゃいました。
生徒たちは案外、教員の学術的な深みを感じ取っているものだと思う。
この言葉、雷に打たれたように響きました。
その方は、教職に携わりながら、ご自身の研究も継続していらっしゃるのでしょう、
そうした日常的経験に裏打ちされた実感なのだろうと思います。
ひるがえって私はどうでしょう。
自分が面白いと思うものの多くが学生たちのそれと乖離し、
そのことにしょっちゅう(といっても年に数回ほどですが)打ちひしがれている。
そんな暇があったら、学生たちと正面きって向き合えばよいじゃないか。
それでそっぽを向かれたらそれはそれで縁がなかっただけのこと。
最初から学生たちに対して、興味ないんですよね、という先入観を持ってどうする。
それは長い間に醸成されてしまったものではあるけれど、
それに自ら縛られて、自身に呪いをかけてどうする。
思い込み(敢えてこう言ってみる)を解除しよう。
それにしても、
教免更新講習という、何か人を管理し査定するような制度ではなくて、
もっと自由に、様々な教員が相互に学びあえる機会が多くあればいいと思いました。
その方がずっと学校教育の充実につながっていくのでは、と。
また、大学では教え方に関する講習会がよく開かれますが、
それよりも、様々な分野の教員が、自分の取り組んでいる研究の最前線を語り合う方が、
同僚どうしの信頼関係も生まれ、結果としておそらくは教育の質も上がるだろうに、と思います。
本当に大切なのは、見せ方ではなく、内容だと言いたい。
それではまた。
2019年8月8日