初平03年(192)38歳:巻13「鍾繇伝」:漢帝は西京にあり、李傕・郭汜らが長安中を荒しまわり、関東とは断絶していた。曹操は兗州牧となってからやっと使者をやって上書したが、傕・汜らはこれをまともに取り上げなかった。鍾繇は傕・汜らに、「今まさに英雄が並び起こり、それぞれ天子の命と偽って勝手なことをやっている。ただ曹兗州だけが心から王室のことを思っている。その忠義に逆らうとは将来の望みにかなうやり方ではない」と説いた。傕・汜らは鍾繇の言葉に従い、曹操に対して手厚く応答した。これにより曹操は使節を通ずることができるようになった。曹操は荀彧からしばしば鍾繇を称賛するのを聞いていたが、またこの李傕・郭汜への進言を聞き、いよいよ彼に対して虚心になった。2-p.391*, 2-p.445** 只今、制作中です。