建安03年(198)44歳:巻10「荀彧伝」:建安三年、曹操が張繍・呂布を破り、いよいよ袁紹と対峙することになって、孔融は荀彧に、「袁紹は広い土地を持ち、兵力は強大で、田豊・許攸という知略の士が謀をなし、審配・逢紀という忠義の士が政治にあたり、顔良・文醜というとびきりの勇者が軍隊を統率しているから、これに打ち勝つことはほとんど不可能なのではないか」と言った。荀彧は、「袁紹は兵は多くても法が整っていない。田豊は剛直でお上にたてつき、許攸は貪欲で身持ちが治まらず、審配は独断的で計略がなく、逢紀は果敢すぎて自分の判断だけで動く。この二人が後事を任せられているが、もし許攸の家が法を犯せば、きっと容認はしてもらえないだろう。そうなれば、許攸はきっと変事を起こす。顔良・文醜は一夫の勇あるのみ。一戦で虜となろう」と答えた。2-p.314*, 2-p.249** 只今、制作中です。