建安05年(200)46歳:巻10「荀彧伝」:官渡の戦いで、軍糧の尽きそうになった曹操は、荀彧に書簡を送り、許に引き返して袁紹を引き寄せようかと相談した。荀彧は、「今軍糧は少ないが、項羽と劉邦が滎陽・成皋で対峙していた頃ほどではない。あの時は二人とも先に退こうとしなかった。先に退いた方が負けだとわかっていたからだ。公は十分の一の衆を以て地を画して守り、敵の喉元を押さえていながら進軍しないという状態がすでに半年続いている。情勢が明らかとなり、勢力が尽きてくれば、きっと変化が起こる。その時こそ思い切った作戦を用いるチャンスだ。その時機を逃してはならない」と。曹操はかくして踏みとどまった。後に全て荀彧の予想通りとなった。2-p.314*, 2-p.249**

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