建安16年(211)57歳:巻1「武帝紀」裴注引『曹瞞伝』:時に、曹操の軍は渭水を渡るたびに馬超の騎兵に遮られ、軍営は設けることができず、土地もまた砂が多くて、土塁を築くことができなかった。婁子伯は曹操に「今は寒い時期なので、砂を盛り上げて城壁を作り、これに水をかければよい。一晩ほどで完成です」と説いた。曹操はこれに従って、絹の袋をたくさん作って水を運び、夜のうちに兵士を渡して城壁を作らせた。明け方には城壁が立ち、これによって曹操の軍はみな渭水を渡ることができた。(裴松之コメント:ある者は、九月では水はまだ凍っていないはずだと疑義を呈している。私が考えるに、『魏書』に「公の軍は八月に潼関に到着し、閏月に北に向かって河を渡った」とある。とするとそれはその年の閏八月である。この時に至って大寒波がやってくるなどありえようか。)1-p.36*, 1-p.079**

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