建安16年(211)57歳:巻36「馬超伝」:曹操は韓遂・馬超と単独の馬に乗って語り合ったとき、馬超はその力を頼んでひそかに突進して曹操を捕らえようとしたが、曹操の左右の将軍たちが目を怒らしてにらんでいたので、動けなかった。曹操は賈詡の計略を用いて馬超と韓遂との間を引き離して互いに猜疑心を持たせたので、軍は大敗した。馬超は敗走して諸々の蛮族を手なずけ、曹操は安定まで追撃したが、ちょうど北方で騒ぎが起こったので軍を引き返し東へ戻ることになった。楊阜は曹操に説いて、「馬超は韓信や黥布のような勇気を持ち、羌・胡の心をよくつかんでいる。もし軍を引き返すのなら厳重にその備えをしなければ隴上の諸郡は国家のものでなくなるだろう」と言った。馬超は果たしてそのとおりの動きに出た。4-p.945*, 5-p.179** 只今、制作中です。