巻52「呉書・諸葛瑾伝」:孫権の言葉として、「陸遜の上表によると、曹丕が死んで、魏の民は混乱するかと思っていたら静かで、聞けば皆よい人材を選んで用い、刑罰を寛大にし、恩恵を施し、賦役を軽減して、民を喜ばせ、曹操のときよりも更に手ごわい相手になっているという。だが自分はそうは思わない。曹操の所業は、殺戮を繰り返したという点でやや誤っており、骨肉の間を引き裂いたという点で酷薄なだけだ。諸将を御することにおいては前代未聞だ。曹丕は曹操に全く及ばず、今の曹叡は曹丕に及ばないこと、ちょうど曹丕が曹操に及ばないのに等しい。……陳羣や曹真らが任用されているそうだが、彼らは文人や宗室の人間であるだけで、勇猛な将軍たちを御して天下を制圧することはできない。……また陳羣らが昔よく善を守り通せたのは、曹操がその頭を押さえつけ、曹操の威厳が怖かったので、全力で励み、敢えて悪事をなすことができなかっただけだ。……」と。5-p.1234*, 6-p.385** 只今、制作中です。