初平03年(192)38歳:巻1「武帝紀」裴注引『魏書』:曹操が歩兵騎兵千余人を引き連れて戦地を巡視していた時、不意に賊の陣営に行き当たった。戦いに利あらず、死者数百人を出して引き返す。黄巾族は場数を踏んで強力、一方曹操の軍は古参の兵は少なく、新しい兵は訓練されておらず、軍を挙げてみな敵を懼れた。曹操は甲かぶとを身にまとい、自ら将兵たちを見回り、賞罰を明確に定めたので、衆は再び志気が上がり、隙を突いて攻撃し、次第に敵軍は退いた。賊は曹操に、「あなたはその昔済南にいたときには神壇を破壊し、その道は中黄太乙に同じで、道というものをご存知のようにお見受けしたのに、今は惑乱されている。漢王朝の命運は既に尽きており、黄家が立つべきなのだ。天の大運として、あなたの才能や力で漢王室を存続させるのは不可能だ」と回し文をした。曹操は激怒し、何度も投降の道を示してやったが、ついに奇襲作戦をとり、昼夜に戦い、そのたびに捕虜をとり、かくして賊は敗走したのだった。1-p.10*, 1-p.027**

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