建安03年(198)44歳:巻1「武帝紀」裴注引『魏書』:袁紹はかねて大尉楊彪・大長秋梁紹・少府孔融と折り合いが悪かったので、他の過失にかこつけて彼らを誅するよう曹操に持ちかけた。曹操は、「今、天下は崩壊して豪雄が並び起こり、人は不安に陥り、自分のことばかりを考えて、上下が疑心暗鬼になっている時期だ。嫌疑の気持ちを抜きにして待遇しても、信じてもらえないかもしれない。もし人を除くようなことがあれば、自分の身が危ない。そもそも布衣の身分から起きて、世の塵にまみれ、凡庸な人間に陥れられたりすれば、怨みに堪えないだろう。高祖が雍歯を赦して人々の気持ちが安定したのを、どうして忘れよう」と答えた。袁紹は、曹操は表向き公的な道理に託しつつ、内心は自分に異を唱え離反しようとしているのだと思い、深く怨みを抱いた。(裴松之は、曹操の言行不一致に疑義を呈している。)1-p.17*, 1-p.039**

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