建安16年(211)57歳:巻14「程昱伝」裴注引『魏書』:曹操が馬超を征伐した時、曹丕が留守を守り、程昱に軍事に参与させた。田銀・蘇伯らが河間で反乱を起こすと賈信を遣って討伐させた。賊に千人餘の投降者がいて、論者たちはみな旧法に従うのがよいと考えたが、程昱だけは「昔は騒乱の時代だったので、包囲後に降伏した者を死刑にして、天下に威光を示した。今は天下はほとんど安定したし、これは領土内の、当然投降するべき賊なので、昔投降を誅したのとはわけが違う。誅するべきではない」と言った。論者たちは彼の意見を取り上げようとしなかった。曹丕は程昱を引見し、その思いを聞きだし、それを曹操に伝えた。曹操は帰還すると大いに喜び、程昱に「君はただ軍事の計略に明るいばかりではなく、人の父子の間のことにもうまく対処してくれる」と言った。2-p.429*, 3-p.019** 只今、制作中です。