2020年 一覧情報 2020年12月08日 建安09年(204)50歳:巻10「荀彧伝」:鄴を破り、冀州牧となった曹操に、ある人が、「再び九州の制度をおけば、冀州の治める所は広大となり、天下が服従するだろう」と説いた。曹操はこれに従おうとしたが、荀彧は、「もしそうなれば、冀州は河東・馮翊・扶風・西河・幽州・并州の地を得ることになり、奪う所は多い。前に公が袁尚を破り、審配を生け捕りにした時、海内は震え上がり、人々は自分の土地を保ち、その兵衆を守ることができないのではないかと恐れた。今もし冀州に分属させられるとなれば、みな動揺するだろう。しかも人は多く関右の諸将に関を閉じる計略を説いているから、今このことを聞けば、順番に奪われるに違いないと考えるだろう。一旦事変が起これば、善良なる者も一転して脅かしあい悪事をなすことになるだろう。そうなると、袁尚はその死を免れ、袁譚は二心を懐き、劉表はついに江漢の一帯を保持することになり、天下を平らげることはまた容易でない状態になる。どうか公には急いで兵を率いて、まず河北を平らげ、それから旧京(洛陽)を修復し、南のかた荊州に臨んで貢を入れないことを責められよ。そうすれば、天下の人々はみな公の考えを知って安心できるだろう。天下が大いに定まってから、始めて古の制度について議すればよい。これが国家を永続させる有利な方法である」と説いた。曹操はかくして九州の議を取りやめた。2-p.315*, 2-p.251** 2020年12月08日 建安09年(204)50歳:巻9「夏侯尚伝」:夏侯尚(夏侯淵の従子)は、曹操が冀州を平定した時、軍の司馬となり、騎兵を率いて征伐に従った。1-p.293*, 2-p.200** 2020年12月08日 建安09年(204)50歳:巻5「后妃伝(甄皇后)」裴注引『魏略』:曹操は、文帝(曹丕)が袁煕の妻甄氏を気に入ったのを聞いて、曹操は文帝のために娶ってやった。1-p.160*, 1-p.383** 2020年12月08日 建安09年(204)50歳:巻9「夏侯惇伝」:夏侯惇は、河南尹を経て、曹操の河北征伐の時には大(将)軍のしんがりを務め、鄴を破ると伏波将軍に移り、尹はもとのまま兼任となった。1-p.268*, 2-p.139** 2020年12月08日 建安09年(204)50歳:巻8「張燕伝」:黒山賊の張燕は、袁紹と公孫瓚が冀州を巡って争っていたとき、公孫瓚を助けて袁紹と戦い、袁紹に破れると、衆は離散した。曹操が冀州を平定しようとした時、張燕は使者を派遣して王の師団を助けたいと申し出、平北将軍に拝せられた。その後、衆を率いて鄴に行き、安国亭侯に封ぜられた。1-p.261*, 2-p.121** 2020年12月08日 建安09年(204)50歳:巻17「徐晃伝」:易陽令韓範の抵抗に対して、曹操は徐晃を遣ってこれを攻撃させた。徐晃は韓範を降すと、曹操に「二袁が未だ打破されていない今、易陽を降伏させて諸城に示せば、諸城はみな従うだろう」と進言した。曹操はこれを善しとして従った。2-p.528*, 3-p.233** 2020年12月08日 建安09年(204)50歳:巻8「張繍伝」:張繍、曹操が袁譚を南皮に破るのに従い、増邑二千戸。1-p.262*, 2-p.123** 2020年12月08日 建安09年(204)50歳:巻1「武帝紀」:曹操が鄴を包囲した時、袁譚は甘陵・安平・渤海・河間を略取した。袁尚は敗れて中山に戻った。袁譚はこれを攻め、袁尚は故安に遁走し、かくして袁譚は袁尚の衆を併呑した。曹操は袁譚に書簡を送り、約束に背いたことを責め、婚約破棄を申し渡し、娘が戻ってから、軍を進めた。袁譚は懼れ、平原を抜け、南皮に走って守りに入った。十二月、曹操は平原に入り、諸県を平定した。1-p.26*, 1-p.060** 2020年12月08日 建安09年(204)50歳:巻1「武帝紀」:天子は曹操を冀州牧に任じ、曹操は兗州を返還した。1-p.26*, 1-p.059** 2020年12月08日 建安09年(204)50歳:巻1「武帝紀」裴注引『魏書』:曹操の令を載せて、「『国を有し家を有する者は寡(すく)なきを患わずして均ならざるを患ひ、貧しきを患はずして安んぜざるを患ふ』(『論語』季氏篇)という。袁氏の治は豪強なる者に放縦を許し、親族には土地や財産の兼併を許し、下々の者たちは貧しく弱いのに、肩代わりして租賦を出し、家財を売っても命令に応じるには足りない。審配の親族は、罪人を匿い、逃亡者の主となるほどだった。こんなことでは、人民に慕われ、兵力を強大にしようとしても、どうしてそれが実現できよう。それ田畑には畝あたり四升を徴収し、一戸あたり絹二匹、綿二斤を出させるのみにせよ。その他は勝手に取り立ててはならぬ。郡国の長官はこれをきちんと検察し、強き民に隠匿がないように、弱き民に二重の税がかからぬようにせよ」と。1-p.26*, 1-p.059**