学会発表

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探討晋楽所奏“清商三調”与“大曲”的関係

令和五年(2023)8月27日 楽府学会第6回年会・第9回楽府詩歌国際学術研討会 /於承徳市山荘賓館
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曹植《惟漢行》之創作動機

令和三年(2021)12月4日 楽府学会第5回年会・第8回楽府詩歌国際学術研討会 /オンライン(於広西大学)
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曹植《七哀诗》与晋乐所奏《怨诗行》―献给曹植的镇魂歌

令和元年(2019)11月9日 楽府学会第4回年会・第7回楽府歌詩国際学術研討会 西晋王朝で演奏されたと見られる宮廷歌曲の一つに楚調「怨詩行」がある。この楽府詩は,曹植「七哀詩」に基づきながら,幾つかの点で本辞を大きく改変している。本発表は,両作品の相違点を指摘し,その改変の理由を究明することによって,晋楽所奏「怨詩行」が魏の陳思王曹植に捧げられた鎮魂歌である可能性を示そうとしたものである。学術論文43を再構成した,中国語による研究発表。学会の開催場所は広州市広百蓮花山酒店。
17 魏晋楽府詩与説唱芸術之関係初探 平成29年(2017)10月 楽府学会第3回年会・第6回楽府歌詩国際学術研討会 漢・魏・西晋の楽府詩の中から,歴史故事をテーマとする幾つかの作品を取り上げて,こうした作品が誕生した経緯を明らかにしようとした研究発表。この種の楽府詩は,学術論文42で検討した五言詠史詩と同様の経路をたどって,後漢時代,宴席という場において,そこで歌われていた楽府詩のメロディと,同じ場で語られ演じられていた歴史故事とが出会って誕生したものであることを述べた。使用言語は中国語。学会の開催場所は,徐州師範大学。
16 漢代鼙舞歌辞考究―以曹植「鼙舞歌」為線索 平成27年(2015)8月 楽府学会第2回年会・第5回楽府詩歌国際学術研討会 学術論文39をもとに,曹植の模擬作品を通して,漢代の鼙舞歌辞を復元することが可能であることを示した研究発表。学術論文40は,この発表原稿の加筆修正版である。使用言語は中国語。学会の主催は首都師範大学中国詩歌研究中心,開催場所は北京裕龍大酒店。
15 漢代画像石と語り物文芸 平成25年(2013)11月 第269回中国文芸座談会(九州大学) 学術論文38のもととなった研究発表。画像石を媒介として,漢代の宴席で歴史故事をテーマとする語り物文芸が行われていた可能性を示した。特別企画「心をつなぐ目加田誠と漢籍―大野城市所蔵の目加田文庫について―」に伴い,開催場所は大野城まどかぴあ。
14 漢代古詩と古楽府との関係 平成21年(2009)10月 日本中国学会第61回大会 学術論文30のもととなった研究発表。古詩・古楽府が行われた宴という場に着目することにより,両ジャンルの関係性を抜本的に捉え直す新説を提示した。開催場所は,文教大学。
13 白居易の応酬詩と唐代の手紙文 平成21年(2009)7月 第242回中国文芸座談会(九州大学) 報告等15のもととなった研究発表。白居易の応酬詩に頻見する,男女間の恋愛を思わせる特徴的な表現が,唐代の手紙文に一般的であった文体からの影響であることを指摘した。
12 李陵・蘇武詩の成立の場 平成20年(2008)6月 中国文化学会2008年度大会 学術論文28のもととなった研究発表。李陵・蘇武の名に仮託された五言詩と,これに類似する表現を持つ古詩,建安詩との関係性を明らかにした。開催場所は,横浜市立大学。
11 舞楽「抜頭」の渡来経路について 平成20年(2008)3月 第11回広島大学内海文化研究施設季例会 学術論文26のもととなった研究発表。厳島に一子相伝で伝わる舞楽「抜頭」を取り上げ,日中双方の文献資料を通して,その来源とこれが日本にもたらされた経緯を究明した。
10 原初的「古詩」の性格―『楚辞』九歌との関わりを手がかりとして― 平成19年(2007)11月 第11回六朝学術学会大会 学術論文27のもととなった研究発表。最古層に属する古詩が踏まえる『楚辞』九歌が,前漢末,宮中の游宴で演じられていた可能性を示した。開催場所は,斯文会館(湯島聖堂)。
9 「古詩」源流考 平成14年(2002)10月 中国中世文学会平成14年度研究大会 学術論文18,21のもととなった研究発表。数ある漢代古詩の中でも別格な第一古詩群について,その源流と展開の経緯を究明しようとした試論である。開催場所は,四国大学。
8 魏楽所奏相和歌の性格―清商三調との違いを通して― 平成14年(2002)5月 第48回中国四国地区中国学会大会 学術論文17,19のもととなった研究発表。三国・魏王朝で演奏された相和歌は,同時代の歌曲「清商三調」とは区別されるべきものであることを示した。開催場所は,山口大学。
7 曹魏王朝における楽府詩宣揚の意義 平成12年(2000)10月 第52回日本中国学会大会 学術論文25の種子となった研究発表。漢末知識人層における楽府詩の享受,相和歌の来歴などを抑えながら,魏の曹操が楽府詩を多作した意図を考究した。開催場所は,東京大学。
6 陸機擬する所の古詩について 平成11年(1999)4月 第1回六朝学術学会例会 学術論文14,15のもととなった研究発表。陸機「擬古詩」の模擬対象となった古詩十三首が,数ある古詩の中でも別格の一群であったことを指摘した。開催場所は,青山学院大学。
5 『白氏六帖』流伝考-『新雕白氏六帖事類添注出経』を中心として 平成9年(1997)11月 中国中世文学会平成9年度研究大会 学術論文11のもととなった研究発表。『新雕白氏六帖事類添注出経』の選者を晁仲衍と推定し,この書物を『白氏六帖』諸本の系譜の中に位置づけた。開催場所は,広島大学。
4 従《北堂書鈔》的編集態度看虞世南的文学観 平成5年(1993)7月 第6回九州大学ソウル大学学術交流会議 学術論文6のもととなった研究発表。類書『北堂書鈔』が,南朝の文学作品を一律に排除していることを指摘し,ここから撰者虞世南の文学観を考察した。開催場所は,九州大学。
3 阮籍獼猴賦試論 昭和60年(1985)10月 第37回日本中国学会大会 学術論文1のもととなった研究発表。阮籍「獼猴賦」を取り上げ,彼の実人生にも照らしつつ,本作品が持つ表現上の特異性を論じた。開催場所は京都大学。(旧姓田中で発表)
2 阮籍の処世観とその亀裂 昭和59年(1984)8月 第91回中国文芸座談会(九州大学) 阮籍の賦や論を通して,彼の根底にはオーソドックスな儒教精神が流れていること,その実現が困難な現実を生き抜くために,道家思想が選び取られたのだということを指摘した研究発表。従来,自由奔放な道家思想の体現者と目されがちであった阮籍だが,これに対して本発表は,彼の現実との関わりの複雑さを浮き彫りにした。その成果は,学術論文1の一部に組み入れた。(旧姓田中で発表)
1 阮籍「詠懐詩」の反語表現にみる,その脱俗のあり方について 昭和58年(1983)5月 第86回中国文芸座談会(九州大学) 阮籍の「詠懐詩」八十余篇には,何らかの事物を取り上げ,それを自他に問いかけた上で否定し去る反語表現が頻見するが,その批判の矛先は,多く現実社会に向けられている。この表現的特徴を指摘した上で,ここに,繰り返し世俗から脱却しては再び戻ってくる彼の脱俗の循環性,彼と世俗との関わりの根強さを読み取った研究発表。その成果は,学術論文1の一部に組み入れた。(旧姓田中で発表)