著書

9 中国俗文学史 共著 令和5年(2023)10月 東方書店(東方学術翻訳叢書) 総頁数870頁 伝統的中国古典文学の外にあるものとされてきた民間文学を,初めて本格的に取り上げ,これに光を当てた民国時代の鄭振鐸の名著『中国俗文学史』の翻訳と解説。高津孝,李光貞監訳。第二章「古代の歌謡」,第三章「漢代の俗文学」を担当した。共著者:高津孝,松家裕子,小松謙,藤田優子,大木康,輪田直子,後藤裕也,岩田和子
8 白氏文集 一 共著 平成29年(2017)5月 明治書院(新釈漢文大系) 総頁数776頁 著書3,5と同じ系列『白氏文集』の巻一~四の訳注である。高級官僚としての意識をもって作られた「諷諭詩」諸篇を収める本冊のうち,元稹の連作詩十七首に応酬した「和答詩十首」(pp.446-505),及び「新楽府五十篇」の後半「李夫人」から「採詩官」まで(pp.714-776)を担当した。共著者:岡村繁,静永健,柳川順子,諸田龍美,竹村則行
7 杜甫全詩訳注 二 共著 平成28年(2016)7月 講談社(講談社学術文庫) 総頁数924頁 盛唐の詩聖,杜甫の全詩作品に対して,最新の研究成果を踏まえながら,作品の成立背景,平易な語釈,現代語訳等を施したもの。全四冊の第二冊に当たる本書は,安史の乱のさなか,一家挙げて長安を離れた杜甫が,しばし成都にて平穏な日常生活を営んだ後,再び流浪することとなった時期の作品を収録する。担当部分はpp.471-565。共著者:加藤敏,加藤聰,狩野雄,小池一郎,後藤秋正,佐竹保子,佐藤正光,下定雅弘,西上勝,柳川順子
6 『隋書』音楽志訳注 共著 平成28年(2016)2月 和泉書院 総頁数551頁 南北朝から隋代に至る音楽制度史を網羅的に記した『隋書』音楽志について,本文校訂,書き下し,現代語訳,語注を施したもの。北周の俗楽系宮廷音楽を詳述するpp.198-214,隋朝煬帝期の郊廟楽改修について記すpp.399-414を担当。科研費等2による共同研究の成果が,研究成果公開促進費(JSPS15HP5049)の助成を受けて公刊された。共著者:大形徹,狩野雄,釜谷武志,川合安,佐竹保子,佐藤大志,長谷部剛,林香奈,柳川順子,山寺三知
5 白氏文集 十 共著 平成26年(2014)12月 明治書院(新釈漢文大系) 総頁数572頁 著書3と同じ系列『白氏文集』の,巻五十七~六十一の訳注である。長安から洛陽に退居して,官僚ではありながらも政治の中枢からは距離を取る,半隠遁的生活を開始した時期の詩文を収載する本冊のうち,定型詩を収める巻五十七・五十八(pp.1-250)を担当した。この両巻のみは,1997年に脱稿した柳川の草稿に対して,岡村繁による校閲,加筆修正を経て完成したものである。共著者:岡村繁,柳川順子,二宮俊博,諸田龍美
4 漢代五言詩歌史の研究 単著 平成25年(2013)2月 創文社 総頁数495頁 古詩と総称される,詠み人知らずの漢代五言詩群について,隣接する詩歌群との関係性にも論及しながら,その生成と展開の経緯を究明した論著。古詩の成立を後漢末とする従来の説に対して,古詩中に別格の一群があることを指摘し,これを梃子として,その発祥を前漢末の後宮周辺,その展開の場を上層階級が催す宴席と捉えなおす。学術論文5,14~19,21,22,24,25,27~30,32,報告等11に大幅な加筆修正を施し,再構成して成った。科研費等4の助成を受けて刊行。学位論文として九州大学に提出した。
3 白氏文集 二下 共著 平成19年(2007)7月 明治書院(新釈漢文大系) 総頁数419頁 中唐を代表する文人,白居易の作品集『白氏文集』の巻九~十二の訳注。各作品について,成立背景,本文の校訂,書き下し,押韻,語釈,通釈,日本文学への影響等を記す。本冊は,個人的な立場から親しい友人たちに向けて詠われた,白居易の青壮年期の詩歌群「感傷詩」を収録する。柳川が草稿を作成し,岡村繁がこれに加筆修正を施すというかたちで執筆が進められたため,本人担当部分の抽出は不可能。共著者:岡村繁,柳川順子
2 文選研究論著目録 共著 昭和61年(1986)3月 九州大学文学部 総頁数100頁 六朝時代末に成った文学選集『文選』に関する研究のうち,昭和初期から昭和60年までに公刊された,中国・日本・韓国の著書・論文を網羅した目録。岡村繁(九州大学教授)を代表とする科研費補助金一般研究(B)「文選学史の研究」(課題番号:59450048)の成果の一部である。共同研究につき,本人担当部分の抽出は不可能。共著者:牧角悦子,田中(柳川)順子,中村昌彦,高倉政美,安積由紀子,東英寿,与小田隆一,中筋健吉,根ヶ山徹
1 阮籍集索引 共著 平成60年(1985)1月 中国書店 総頁数388頁 竹林七賢の主要メンバーとして知られる阮籍の,全作品にわたる一字索引。六朝詩の中でも特に難解とされる阮籍の「詠懐詩」を読み解くためには,彼の散文や長編の韻文をも視野に入れる必要があるとの見通しから作成に至ったものである。本索引により,阮籍の文学は,言葉そのものに立脚した作品研究への糸口が与えられた。共同研究につき本人担当部分の抽出は不可能。共著者:藤井良雄,甲斐勝二,中村昌彦,柳川(田中)順子,高倉政美